菱屋カレンブロッグ

【谷町おもしろ履物店のblog】

東京ミッドタウン店2代目シンボル!

 2007年3月30日オープンの東京ミッドタウン、の3Fにある直営店。木村英輝さんに2009年に描いていただいたしまうま3匹はお店のシンボルであります。同じフロアーの対面にあるサントリー美術館さんからも見通せるそのアーティスティックな存在感はキーやんさんにその絵を直接ガラス面に描いてもらおうと決めた僕の自慢でもありました。  時は流れて10年。店内のリニューアルを検討していました。しまうま柄でスタートしたブランドでありますが(当時のコンセプトは洋風和装)バッグメインから履物中心に業態も変わり、ちょうど「着物

レザースニーカー #1

 2015年に礫翔さんとの本革素材企画が始まってからずっと靴を作りたいと思ってました。ちょうど奈良の紳士靴メーカーさんとつながってサンプルを作ってもらいました。出来も良くて気に入っていて今でも革靴を履かなければいけないときはそれを履いています。ですが、生産ロットの数量やそれを販売する流通が見通せず小休止アイテムだったんです、紳士靴。  その時もエイや!っと大阪人のやってみなはれ精神で量産しても良かったのですが、どうしてもスニーカーを作りたかった。レザースニーカー。ソールは革ではなくゴム系の履きやすい底素材。

新素材X

 2015年の礫翔さんの個展で出会った「箔面」文様は氏が美術工芸品の高精度修復術やアートワークの中から生み出したオリジナル意匠です。400年経って朽ちて美しさを増した箔の再現柄です。  それを見た時、いつものモノづくり魂が顔を出し始めました。まず最初にチャレンジしたのは金箔そのもので履物作りでした。しかしその試作品は「秒で」漉き破れ、路上の水たまりにも完敗。箔が剥がれ落ちました。そうですよね、金箔に厚みがないことを思い知らされましたが、金箔の草履を履くと気分が高揚したのは間違いありません。  それで次にどう

礫翔さん① 裕人礫翔展ー青の世界ー

2021年来年の春に1週間ほど店舗を閉鎖して東京ミッドタウンの直営店を一部リニューアルします。琳派シルバーシリーズ専用のコーナーを設けます。当初2020年年明けから検討して今年の9月にリニューアル予定でしたがコロナの影響で来春となりました。その間に阪急メンズ館さんのイベントなどで手応えを感じた「シルバー推し」の方向性も固まり、そのメインビジュアルとなる作品制作の最終打ち合わせで礫翔さんの個展へ伺いました。 2015年の銀座の個展でお会いしてから礫翔ファンであります。金箔銀箔の抽象性に勝手に没入させていただい