菱屋カレンブロッグ

【谷町おもしろ履物店のblog】

レザースニーカー #1

レザースニーカー #1

 2015年に礫翔さんとの本革素材企画が始まってからずっと靴を作りたいと思ってました。ちょうど奈良の紳士靴メーカーさんとつながってサンプルを作ってもらいました。出来も良くて気に入っていて今でも革靴を履かなければいけないときはそれを履いています。ですが、生産ロットの数量やそれを販売する流通が見通せず小休止アイテムだったんです、紳士靴。

 その時もエイや!っと大阪人のやってみなはれ精神で量産しても良かったのですが、どうしてもスニーカーを作りたかった。レザースニーカー。ソールは革ではなくゴム系の履きやすい底素材。

 そのリクエストをそちらの工場では受け入れてもらえませんでした。理由はソールが革のドレスシューズといわゆるスニーカーでは生産工程も、生産設備も違うからでした。

 その思い出を頭の中の無意識の領域に放り込んでから約4年経っていた2020年秋、いつものFBのTLで金谷さんとレザースニーカー屋さんとの交流に目が留まりました。投稿記事を読むとなるほどレディスシューズメーカーさんの若社長が「スニーカーを作りたい!でも自社の靴生産設備は革靴専用なのでいろいろ改造してやっとスニーカーが作れるようになりました!」でした。しかも大阪メイド。

 それから約1か月後、若社長と金谷さんのトークセミナーが開催されると情報を得てお会いすることができました。そこからはタイミングがばっちり合って、情熱の沸点もほぼ同じでファーストサンプルができた次第です。

カレンブロッソ琳派シルバーレザースニーカー

 黒のジャケットに白T、短めパンツにばっちりフィットしそうなレザースニーカーができました。予想以上の出来でした。引き続きこのファーストサンプルをベースにセカンドサンプルのお願いをしつつ「靴ひもがイマイチやな…」対策の解決案がとりあえず2案。ひとつは色違いの靴ひもをサービスすること。もう一つはオリジナルの靴ひもを作ること。そういえば昔信玄袋を作った時オリジナルの紐を作ったことを思い出してその紐屋さんを紹介してくれた京都のひでやさんに電話。

 「俺もな、靴紐作ろうとしててん。ええのんできると思うよ」の紐屋さんからのサンプル待ちです。2021年初出の本日。そういえば軽量のカップソールも渡しそびれてるな。

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